うちの息子は小学4年生なのですが、算数だけがどうしても苦手で、宿題のたびに大げんかになるのが日常でした。分数のあたりから急についていけなくなった感じがあって、本人に聞いても「よく分からない」の一点張り。かといって、どこがどう分からないのかを本人も上手く説明できないので、こちらもどう教えていいのか分からず、毎晩同じところで詰まっているのを見ているだけの時間が続いていました。テストの点数を見るたびに落ち込んだ顔をする息子を見るのも、正直つらいものがありました。
最初は市販のドリルを買ってきて、隣について一緒にやらせていたのですが、これがなかなかうまくいきませんでした。私自身が学生時代の算数の教え方しか知らないので、今の子がつまずいているポイントとズレていることが多かったように思います。「なんでこんな簡単なことが分からないの」と、つい口に出しそうになるのを何度も飲み込みながら、正直かなり消耗していました。ドリルは結局、半分も終わらないまま本棚の隅に積まれたままになっています。
近所の学習塾の体験にも行ってみたのですが、集団授業のペースに息子がついていけず、余計に自信をなくして帰ってきてしまい、これも長続きしませんでした。個別指導の塾も検討したのですが、送迎の時間が確保できず、共働きの我が家にはハードルが高いというのが正直なところでした。オンラインの家庭教師サービスも一度試してみたのですが、画面越しだと息子が緊張してしまうのか、思うように質問できず、これも数回でやめてしまいました。
正直、この頃には「うちの子には合う勉強法なんてないのかもしれない」と、少し諦めに近い気持ちになっていました。夫にも相談したのですが、「そのうち分かるようになるでしょ」という反応で、目の前で毎晩繰り広げられる親子げんかの深刻さがなかなか伝わらず、一人で抱え込んでいる感覚もありました。ママ友に愚痴をこぼしたときに「うちも上の子が算数だけ苦手でねえ」という話になり、意外とうちだけの悩みではないんだと知れたことは、少し救いになりました。
そんな中で、通信教育やタブレット学習について改めて調べ直してみることにしました。最初は名前をよく聞くサービスからいくつか資料請求をしてみたのですが、どれも学年に沿ったカリキュラムが前提になっていて、「今の学年の内容を先取りする」ものが多い印象でした。うちのように、前の学年の内容でつまずいている場合には、正直あまり合わなさそうだと感じるものばかりで、比較すればするほど選択肢が絞られていきました。
子どものつまずきに合わせて、学年をさかのぼって復習できるタイプのサービスがあるらしいと知り、いくつかのサイトを比較していたのですが、その中で目に留まったのが、算数のつまずきの原因までさかのぼって学び直せるという特徴を紹介していたすららの紹介記事でした。
読んでみると、学年の枠にとらわれず、本人が理解できていないところまで戻って学習を組み立て直せる仕組みになっているようで、まさにうちの息子のような、特定の単元でつまずいて先に進めなくなっているケースに合っていそうだと感じました。キャラクターが授業のように教えてくれる形式らしく、親が横について教えるのとは違うアプローチができそうな点にも興味を持ちました。塾のように時間や場所に縛られない点も、送迎の負担で悩んでいた我が家にはありがたいポイントに思えました。学習の状況に応じて大人がサポートに入ってくれる仕組みもあるようで、私一人で教え方に悩む必要がなくなりそうな点にも安心感がありました。
正直なところ、これまでいろいろ試しては続かなかった経緯があるので、今回もまた期待しすぎるのは怖いという気持ちもあります。それでも、「分からないところまで戻れる」という発想自体は、これまで試した方法にはなかったもので、少なくとも一度きちんと試してみる価値はありそうだと思っています。無料の体験だけでもさせてみようと、今は資料を取り寄せているところです。
これまでは、息子が算数でつまずくたびに、私自身も一緒になって焦ったり苛立ったりしていたように思います。でも、本人なりに分からないなりに頑張っていたんだろうな、と少し冷静に振り返れるようになったのも、今回いろいろ調べて回った中で得られたことの一つかもしれません。振り返ってみれば、私自身が「学年通りに進むのが当たり前」という思い込みに一番縛られていたのかもしれない、とも感じています。
息子と一緒に机に向かうたびにお互いピリピリしてしまう毎日から、少しでも抜け出せたらというのが今の一番の願いです。同じように、お子さんが特定の教科でつまずいて悩んでいるご家庭には、学年を超えて学び直せるタイプの学習方法も選択肢の一つとして調べてみることをおすすめしたいです。